ダウンロードの準備
ここまででWgetのインストールが完了しました。ダウンロードする度に毎回長いコマンドを打っていくのは大変なので、簡単なスクリプトのダウンロードと設定などを行っていきます。
ダウンロード用フォルダの作成
ダウンロードしたブログのデータを保存する為の作業フォルダを作成します。場所も名前も何でも構いません。今回は「C:\Users\ユーザー名\Downloads
」に「yaplog
」というフォルダを作成しました。このフォルダ配下にダウンロードしたブログのデータが保存されることになります。ただし「Program Files」フォルダや「Windows」フォルダなどはセキュリティの関係上、後述のスクリプトが実行できない可能性があるので、ユーザーフォルダ内にした方が良いと思います。
スクリプトファイルのダウンロード
Wgetを実行する為に長いコマンドを毎回打つのは大変なので、予めコマンドを記載したスクリプトファイルを作成してそこから実行するようにしました。当初はバッチファイルだったのですが、長くなってしまったのでVBScriptとやらに変更しました。下記ファイルをダウンロードしてお使いください。なお、拡張子が「.txt」となっていますが、ダウンロード後に「.vbs」に変更して下さい。
ヤプログダウンロード用スクリプト※ 一般的な設定ではVBSファイルをダブルクリックすると即スクリプトが実行されてしまいますので、ご注意下さい。後述の設定が必要になります。
ダウンロードしたら上記で作成した作業フォルダの中に移動かコピーします。
スクリプトの中身について
このスクリプトが行うことはWgetの実行と不要ファイルの削除、装飾用ファイル(CSSファイル)の修正です。
- Wgetの実行
-
Wgetはコマンドラインで操作するツールとなっており、毎回オプションを入力するのは面倒なので予めスクリプトにコマンドを記述しています。
- 不要ファイルの削除
-
これは詳しく調べていませんが、閲覧時に毎回エラーメッセージを毎回表示させるファイルがあるようなので、とりあえず削除してます。
- 装飾用ファイル(CSSファイル)の修正
-
Wgetの新しいバージョンでは装飾用ファイル(CSSファイル)内も追跡してくれるようなのですが、今回使用したバージョン1.11.4では追跡できないようなので、個別にダウンロードをしてファイル内容を書き換えるということを行っています。具体的には下記スクリーンショットの赤枠内の画像を表示させる為の対応です。
スクリプトの設定箇所
スクリプトファイルの設定を行っていきます。
スクリプトファイルをメモ帳などで開き、下記スクリーンショットの赤枠内のパスをインストールしたWgetのパスに変更して保存します。インストール場所を変更していなければ、一般的には64bitOS、32bitOSそれぞれ以下にインストールされると思います。
- 64bitOSの場合
-
「
C:\Program Files (x86)\GnuWin32
」 - 32bitOSの場合
-
「
C:\Program Files\GnuWin32
」
変更するのはダブルクォーテーションで囲まれている中の文字列を変更します。
能年さんの公式ブログをダウンロードする場合には他は変更の必要が無いと思いますが、もしヤプログ内の他のブログをダウンロードする場合には、下記2行を変更すると、もしかしたら動くかもしれません。変更する部分は「lp-n-rena
」となっている部分をダウンロード対象のブログのユーザー名に(これは必須)、「data\yaplog.jp\"&YAPLOG_USERNAME&"\style.css
」となっている部分を「style.css」が存在するフォルダまでのパスに変更します。「style.css
」に関してはブログによって置き場所が異なりますし、設定しなくてもダウンロード自体はできると思います。他のブログでは試していないので、もしかしたら出来るかも?程度でお考え下さい。
Dim YAPLOG_USERNAME: YAPLOG_USERNAME = "lp-n-rena" Dim CSS_FILE_PATH: CSS_FILE_PATH = "data\yaplog.jp\"&YAPLOG_USERNAME&"\style.css"
Wgetの各オプションについて
ここは飛ばしても問題ありません。Wgetの各オプションについて今回設定した部分をざっと紹介していきます。Wgetのオプションについては、「–help」というコマンドで表示されますので、興味のある方は調べてみてください。
data
」というフォルダに保存されることになります。Wgetを実行したフォルダの中の「data
」というフォルダにダウンロードしたファイルが保存されることになります。
list.txt
」と指定しているので、このファイルからダウンロード対象のURLを読み込むことになります。このファイルはこれから作成します。
log.txt
」と指定しているので、Wgetを実行したフォルダの中に「log.txt
」というログを記録したファイルが作られます。
log.txt
」が上書きで作られるのではないかと思います。
http://yaplog.jp/lp-n-rena/archive/xxxx
」となっている場合には、「xxxx.html
」と拡張子を自動的に付加し保存されるようになります。拡張子が無いとWebブラウザで閲覧時に面倒なので有効にしています。
ダウンロードするURLを定義したテキストファイルの作成
ダウンロード対象とするURLを定義するファイルを作成します。これは単純にURLを記載したテキストファイルです。とりあえず最近の記事のURL「http://yaplog.jp/lp-n-rena/archive/1179
」で作成します。なお、末尾にスラッシュが付いていると想定通りに動かない可能性があるので注意して下さい。
作成したら作業フォルダ(スクリプトファイルと同じ)に「list.txt
」という名前で保存します。